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オリジナルBL小説をお披露目しちゃいます

テンシの誘惑 ⑭

第十四章 激突! 元カレVS今カレ 創が抱いたイヤな予感は的中した。 翌日、開発部へ配達に行くと総一朗の姿はなく、豊田にそれとなく訊いたところ、思いがけない答えが返ってきた。 「ああ、ミスターエンジェルなら、今日は休暇取ってるよ」 「休暇?」 「う…

テンシの誘惑 ⑬

第十三章 心乱れて 「……創、早く起きなさい。いつまで寝てるの、学校に遅れるわよ。創ったら」 母の声が慌しげに響く。 「あー、わかってるって」 「わかってないでしょ、私はもう出かけるわよ。食べたら後片付けしておいてね」 「ふぇーい」 温かい味噌汁に…

テンシの誘惑 ⑫ ※18禁1🔞

第十二章 寄せて重ねる…… 最新の設備を誇る高級マンションの、玄関のロックを解除したあと、ロビーを抜けてエレベーターの前まで進む。 中へと乗り込む総一朗に続いた創は高鳴る鼓動が聞かれはしないかと、さっきからシャツの胸の部分を押さえていた。 階数…

テンシの誘惑 ⑪

第十一章 小料理屋『青柳』にて 終業のチャイムが響き渡ると、ドッと開放感が溢れる。今週のお仕事、これにて終了だ。 「ねえねえ、今から新しくできたあのお店に寄って行かない?」 「行く行く! ロッカー寄ってくからちょっと待ってて」 「おーい、飲みに…

テンシの誘惑 ⑩

第十章 離れ小島の決闘 さて退社時刻まで、あと二時間あまり。 総一朗との約束にすっかり浮かれ、早くアフターファイブにならないかとそわそわしていた創の元に、製造部からの連絡が入った。至急運んでもらいたいものがあるという。 「げー。あそこに行くの…

テンシの誘惑 ⑨

第九章 江崎工業オールスターズ 総一朗が話していた全体会議というのは『二十年後の会社の展望を考える』と銘打った、途方もないテーマの会議である。 当面の細かい議題について論ずるのではなく、十年、二十年という長いスタンスで見た場合、会社が今後も発…

テンシの誘惑 ⑧

第八章 エーゲ海に惑う 翌朝九時。ちょうど耳元に転がっていた携帯電話がやかましく鳴る音に、創は驚いて飛び起きた。 「なっ、何だぁ?」 まだ寝ぼけているせいか、位置がわからず手探りで電話機を探す。慌てて着信ボタンを押すと、聞こえてきたのは待ちわ…

テンシの誘惑 ⑦

第七章 マジゲイへの道 新しい週が始まった。 親戚に不幸があったとか、それとも、仮病でもつかって休もうか。そんな調子ですっかり出社拒否状態だった先週とは打って変わって、創は意気揚々と一階フロアのドアを開けた。 老人は朝が早いという定説に従って…