第四章 その名は『風祭蓮』
呆けている僕をよそに、異様に盛り上がっている宴席は昔観たテレビ番組、それも特撮ヒーロー物の話題で持ち切りだった。
「オレの時代だと、特撮といえば『ミラクルマン』だな。あれはあの当時、最高傑作の呼び声が高くて……」
一席打とうとする富山さんに、新人たちのブーイングが炸裂する。
「ふっるぅ~。『ミラクルマン』なんて、オレたちが生まれる前じゃないですかぁ」
「ウソだ! オレはまだ二十八だぞ~」
富山さんがそう喚くと、あとの四人が反撃を開始した。
「じゃあ、『仮面クラッシャー』知ってますか? オレらのヒーローって言ったら、あの番組だったんですから」
知らないと答えて富山さんはムッとした様子だったが、不破たちとは齢が六歳違いになる彼はともかく、僕は三つしか離れていないのに『ミラクルマン』の方はおぼえているものの『仮面クラッシャー』はまるっきり記憶にない。
富山さんの反応にはお構いなく、新人たちの会話は勝手に続けられた。
「あー、そうそう『仮面クラッシャー』なら知ってる! あれ、あの頃にしちゃカッコ良かったよなぁ。今じゃあ、メチャ笑える内容だけどさ」
「オレも観てた。主役の俳優がさ、あのあと昼メロに出ていたのにはガッカリしたおぼえがあるよ」
「怪人のネーミングがスゴくなかった? クモ型怪人・ジョローンとか」
「それよりさ、肝心の主人公の名前何だっけ? すっげー大袈裟な名前だったはずだぜ」
「たしか、風って字がついたような……」
「あ、思いだした。『風祭蓮』」
手が震え、グラスを取り落としそうになるのを何とか堪えると、顔色が変わっていくのを誰にも見られまいと慌てて下を向く。
風祭蓮……彼らの世代に人気があった特撮ヒーローの名前をあの高校生が無断借用していたならば……有り得る。
現にあの時、その名を聞かされてヒーロー物の主人公みたいな名前だと感想を抱いたではないか。そのものズバリだったとはお笑い種だ。
思わず視線を泳がせると、成海と目が合って、その瞬間、彼はニヤリと笑った。
見覚えのある冷たい笑顔、営業スマイル。冷水を浴びせられたように、僕の背筋はゾクリとした。一度は消滅したはずの同一人物説が息を吹き返して、居酒屋の座敷の座布団が針の筵に置き換わる。
僕の気も知らずに宴は最高潮を迎え、ヒーローネタが一段落したこちらのテーブルではお約束どおり、話題が女の話に移っていた。
「富山さんは結婚しないんですか?」
「まだまだ無理だよ。人間の器ができていないからな」
「相手いるんですか」
「おまえ、失礼なヤツだな」
不破をねめつけた富山さんが日本酒をあおる。ビールの時間はとっくに終了、皆めいめいに好き勝手な酒を注文していた。
「いいなぁ、彼女がいて。工学部って女の子少ないじゃないですか、会社での出会いに期待していたのに……」
同期の女はたった三人、それなのに彼女たちを一人の男が独占している。隣のテーブルで繰り広げられている争奪戦がそれだ。もっとも、あとの二人が飛び切りの美女に勝てるとは誰も思っていないが。
不破のセリフに含まれた意味合いのことを皆が感じていた。
ずば抜けた色男、一目置かれる存在、太刀打ちできないとわかっていても悔しいのは誰しも同じ思いらしく、不快な空気が漂ったが、それを吹っ切るように興和が「森下さんって、彼氏いるんですか」と、富山さんに話を振った。
「ああ、いるらしいよ」
「ちぇっ、残念。あの人、すっげえ感じイイっスよね」
「オレも憧れちゃうな」
「みんな森下さん派か。オレは断然、来宮さんだから」
不破に肩を抱き寄せられ、僕は後ろにひっくり返りそうになった。当然ながら驚きの反応が寄せられる。
「ええーっ、不破ちゃん、そういう趣味があったわけ?」
「かなり酔ってるんじゃないの」
「おーい、大丈夫かぁ?」
仲間たちの揶揄に、彼は抱いた肩を放そうともせず、澄ました顔で答えた。
「来宮さんが女だったら、オレ、絶対彼女にしますよ。年上だろうが講師だろうが、頑張ってアタックするな」
「へえ~」
「だって、すっごく可愛いじゃないっスか。性格は素直だし、優しくておとなしいし。最高ですよ」
女としては最高なのかもしれないが、二十五歳の成人男子への誉め言葉としては、あまり名誉とは言えない。
この一件により、不破は『男色家』という有難いあだ名を頂戴したが、なぜか皆、彼に同調するようになって、僕としては身の置き場に困ってしまった。
「可愛い、かぁ。たしかにそんな感じがするよな」
「守ってあげたい一方で、苛めたくなるタイプでもありますよね」
「ああ、なんとなくわかる。好きな子のスカートをめくる男心だよな」
「筆箱隠して、わざと泣かしたりして」
「先生、興和クンが意地悪しまぁ~す」
「何言ってんだよ、この酔っ払い。おまえらのそのノリ、ワケわかんないって」
「そうそう。来宮さんに変なことしたら、このオレが承知しねえからな」
姫をお守りする騎士を気取ってか、不破は仲間たちにパンチを浴びせる真似をする。
弱りきった顔で、それでも彼と寄り添うように座っていると、ほれ見ろと富山さんがニヤニヤ笑いを向けた。
彼の予言どおり、男にモテるようになってしまったわけで、だからといって慕ってくる新人を邪険にすることなどできない。
「来宮さんはオッケーなんですか? この際、隆クンとデキちゃうとか」
「えっ? それは、その……」
口ごもる仕草が可愛いと、はやし立てる男たち。
またもや彼らのおもちゃと化した僕の呼び名は「キノコちゃん」になっていた。何のことはない、キノコから脱却できていないではないか。
異色のカップル誕生に、ケータイを取り出してツーショットを撮る者、結婚式の真似事をさせようと目論む者もいて、憐れなキノコちゃんはもみくちゃになった。
この、酒の勢いも手伝っての大騒ぎに対して、隣のテーブルの女性陣までもが面白がって参加してきたが、成海は決して加わろうとしなかった。
手酌で淡々と酒を飲みながら、醒めた目でこちらの騒ぎを見つめている。その視線の鋭さと冷たさに気づいた僕はまたしても震え上がる羽目になった。
どうしてそんな顔をするのだ?
なぜにすべて見透かしたような目を向けるのだ?
いったい僕の何が気に入らないのだ?
それはキミが『風祭蓮』だから?
今でも僕を許せないから?
僕はまだ気づいていなかった。美しく冷酷な面に潜む激しい感情を、瞳に映る黒い炎の意味を……
◆ ◆ ◆
カラオケでの二次会への誘いを断った僕は横浜駅へ向かう道を急ぎ足で辿っていた。
不破とのゲイネタを肴に、みんなさんざん盛り上がっていたわりにはあっさりと解放されたことに気が抜けたが、ホッとしたのも確かだった。
参加した連中のうち、誰が二次会に行って誰が帰ったのか、はっきりとわからないのは勘定を済ませて出てきた居酒屋の店先が混雑していたからで、だが、成り行きにかまってはいられず、その場をあとにしたものの、みんなの行方が気懸かりでもあった。
いや、みんなの行方というより、成海の、が本心だ。彼は露土さんを連れて二次会へ行ったのだろうか。それともまさか二人きりでどこかへ? 男と女が流れる場所といえば相場は知れているが……
居酒屋の近くにはショット・バー、少し歩けばラブホテルもある。彼女の肩を抱いてネオンをくぐり抜ける成海の後姿を想像してしまい、胸が苦しくなって、そんな妄想を振り払おうと足早になる。
家路を急ぐ人たちが駅ビルに続く通路へ次々に流れ込んで、こんな時間帯でもラッシュ時並みの賑やかさだ。
男の革靴の乾いた足音に、路面を叩く女のヒールの音、陽気に響くケータイのメロディ、閉店後の店先のシャッターの震え、囁くような小さなざわめき──様々な雑音が僕を取り巻いて感覚を鈍らせる。
我が身に迫る気配に気づいた時、その人影は後ろにぴったりと追いついていた。
背後霊を背負ったようで心地が悪く、恐る恐る振り返る。
見覚えのあるチャコールグレイのジャケットに臙脂のネクタイが映り、思わず見上げると、そこに成海が立っていた。
僕を一瞥する目に鋭い光が宿り、黒い炎が全身から立ち上っている。それは先輩社員の立場にあるはずの者を怖れへと駆り立てた。
「に、二次会、行かなかったの?」
何か言わなければと、そう口にすると、彼は鼻先でフンと笑った。
「露土さんたちは?」
またしても答えはない。
「返事する気、ないんだ」
怖れが苛立ちへと変わる。
「……可愛くて、守ってやりたくて、苛めたくなる、ですか。なるほどね」
それはさっき、不破たちが会話していた内容ではないか。
距離を置くふりをして、しっかり聞いていやがったのかと思うと腹立たしく、蔑む気持ちも生まれてきたが、何も言わずに僕は背中を向けた。
「ボクならそう、さしずめ……」
聞く耳など持ってたまるか、早く帰ろう。これ以上、こんなヤツを相手にしているほど暇じゃない。
駅の方へと突き進む僕の腕は突然、強い力で引き止められた。
「なっ、何する……!」
華奢な身体はやすやすと抱き寄せられ、怒りと抗議を発しようとした唇が塞がれた。
雑踏の渦中で──キス。
これが男と女なら、前後不覚のとんでもない酔っ払いか、愛情表現する場所をわきまえない『馬鹿ップル』だと、顔をしかめて軽蔑しながら行き過ぎる人々も、お互いがスーツ姿の男同士とあっては事件である。
辺りの気配が引いていくのを感じて、僕は必死でもがいた。何とか逃れなければと焦りが募る。
成海はいきなり腕を解放し、そのはずみで僕の身体はよろよろとよろけた。
「……それじゃ、おやすみなさい」
何事もなかったかのように追い越して行く彼をその場にいた人々が呆然と見送る。
悪夢だ、と僕はつぶやいた。
そう、これは世明けに見る悪い夢のような出来事なのだ。
酷く、バカバカしい出来事なのだ。
こんなにもバカげた出来事なんて、この世に有り得ないのだと──
◆ ◆ ◆
金曜日の出来事が尾を引いて体調を崩した僕はほとんど寝たきり状態のまま、せっかくの休日を過ごす羽目になった。
脳裏を何度もよぎるのは成海から受けた突然のキスで、どうしてそんな真似をしたのかという相手への憤りと共に、柔らかい唇の感触が胸を熱く締めつけて、自分はどこかおかしいのではと悩んだ。
やはり、成海基は風祭蓮なのだ。その結論に達すると、あとはだいたい説明がついた。
なぜ、特撮ヒーローの偽名を使って、鎌倉の駅で出会った大学生に嘘の身の上話をしたのかは不明だが、ぜひ友達になって欲しい、家に帰ったら、すぐに連絡をくれと言うのを裏切って──そうするつもりはなかったが、メモ用紙が風に飛ばされたことは知らないままだ──知らん顔をした僕をこの五年間、彼は恨み続けていた。
いや、五年の月日の間に、そんな恨みは消えていたかもしれないが、たまたま入社した会社に、過去に出会った憎い相手が先輩社員として在席していたのだ。それも教育担当として自分の前に現れた。
成海の心にかつての恨みがふつふつと甦り、それは数々の嫌がらせとなって表れた。
キノコ呼ばわりしかり、講義中の難解な質問しかり。行くつもりのなかった飲み会に参加したのも、僕が行くと知った上での企みがあってのことかもしれない。
だが、あのキスは何なのだろう。見知らぬ人たちの前で恥をかかせたかった、だとしたら他に方法があるのではないか。あれはキスをされた方もだが、仕掛けた方だって恥ずかしい立場になるのだから。
もしも露土美咲たちが二次会に行ったのだとしたら、彼女らに囲まれての楽しい時間を振り捨ててまで、僕を追いかけてくる必要があったのか。恥をかかせる機会は他の時でもよかったはずでは。彼の考えがわからない。
身体は不調を訴え続ける。こんな調子で明日は出社できるのか、どんな顔をして成海に会えばいいのかと気が重くなったが、ズル休みなどしない性分の僕は月曜の朝、いつもどおり通勤電車に乗った。
事務所に入ると富山、森下両人と簡単な打ち合わせをして、新人たちの待つ大会議室へと向かう。
「聞いたわよ、来宮くん。金曜日は新人さんたちにモテたんだってね」
森下さんがいたずらっぽい目を向けた。もう彼女の耳に入っているのかと、気恥ずかしくなった。
「モテた、って、不破くんが一人でハジケてただけだよ。冗談に決まってるって」
「あら、そうなの。そういえば私たちが入社した年にもあったわよね、こういうの」
「それって椎名の事件だよね」
研修後、配属になってすぐに椎名がゲイであると噂を立てられ、社内に広まって大変な目に遭ったと当人から聞かされたのだが、まさか自分の身にもこんなゲイ騒動が起きるとは思ってもみなかった。
僕は絶対にゲイじゃない。これまで好きになった人も、かつて失恋した相手も女性だったし、今だって……
ふと、胸の内をよぎる面影に、僕は思わず足がすくみそうになった。誰のことを思い浮かべていたのか、バカな、そんなことがあっていいはずはない。
顔を合わせるのが怖かったくせに、あいつの視線に怯えていたくせに、彼の前から逃げ出したいと思っていたくせに。
それは好きだという感情とは正反対の反応じゃないか。
仮にそうだとしても、自分を憎んでいる相手に想いを寄せるなんて、悲劇以外の何物でもなくて──
えっ、今何を?
一瞬とはいえ、何てバカげたことを考えていたんだ、僕は。
あんなヤツを好きになるなんて、絶対に有り得ない。忘れよう、今考えていたことはすべて忘れるんだ。
週末の休日二日間を挟んだのに、大会議室内は宴会の余韻を残しているかのようで、僕が姿を現したと見ると歓声が上がった。
不破の抜けがけは許さないと憤る第二、第三の男色家が登場し、自分も飲み会へ行けばよかったと口々に訴えてくる。
キノコファン急増に、僕は富山さんたちと視線を交わして苦笑いするしかなかった。威厳ある先輩を目指したつもりだが、世の中そう上手くいくはずもない。
新人たちの対応が軽蔑から尊敬に変わったかどうかはともかく、慕われるようになっただけでも、セミナーに参加した甲斐があったというものだ。
もっとも、二十名全員が僕を慕ってくれているわけではない。
あんな真似をした成海は相変わらず醒めた視線を送り──どんな顔をして会おう、なんて悩んでいても仕方ない。無視だ、無視──露土美咲までが彼に同調してか、こちらを睨んでいたのだ。
美人は怒った顔も美しい、のはずだが、それを通り越して鬼面になっている。嫉妬に狂って鬼と化した美女、地方の民話にありそうな鬼女伝説はもしや、相模の国のお話なのか。その主人公となるには西洋風の顔立ちがそぐわないが。
なぜ鬼女となってしまったのか、理由はのちに明らかになった。
昼休み前、彼女に呼び止められた僕は階段から会議室へ続く廊下の手前のフロアで、いきなり詰め寄られた。
「来宮さんって、本当にゲイだったんですね。不破くんとの話は冗談だと思ってたのに、彼以外にもあっちこっちに手を出してる、ってわけね?」
唐突な切り出しに驚いたが、彼女の次の言葉は僕を震撼させた。
「アタシの友達が見てたんです、来宮さんと成海くんがキスしているところ」
これぞ驚愕の展開、どこで誰が何を見ているかわからないものだ。僕の膝はガクガクと震え始めた。
「新しいカレシって、成海くんのことだけど、彼を学生時代の友達に自慢したくて日曜に待ち合わせしたんです。そうしたら友達が彼の顔を見て驚いたのよ。あまりにもカッコイイからだ思ったけど、そうじゃなかった」
三人で入ったカフェで成海がトイレに立った隙に、その友人が「カレシ、金曜日の夜に横浜駅近くでキスしていた男同士のカップルの片割れに似ているわよ」と告げたらしい。そこでもう一方の人相を尋ねたところ、それが僕と一致したのだ。
当人としてはとても信じられなかったようだが、金曜は横浜で飲み会に参加していた上、二人とも二次会に行かなかったのを踏まえると、その可能性はまったくない、とは言い切れない。
そう考えた彼女は友人と別れたあとで成海を問い質したのだが、カレシは「見間違いだろ」と、はぐらかすばかり。
その結果、現時点で僕が問い詰められているのだが、成海が認めていないものを自分が認めるわけにはいかない、いや認めたくないと、僕は見間違い説に同調した。
友人の目は確かだ、彼女が必要のない嘘を言うはずはない、しらを切るつもりかと露土美咲は食い下がる。
論争、それも女性相手なんて苦手だし、強気になり切れない先輩社員は狼狽してしまった。
「まったく、学校の先生が生徒に手を出すようなものじゃない。それも男同士なんて気持ち悪いわ、鳥肌が立っちゃう」
彼女はわざとらしく、おぞましさに震えるような仕草をしてみせた。
「でもまあ、カレの場合、そういうのノリでやっちゃうとこあるから、絶対に本気じゃないし、冗談に決まってるけど」
男相手でも浮気は浮気、成海の本命はあくまでも自分だと疑っていない彼女は僕に警告を突きつけてきた。
「不破くんを相手にするなら、どうぞ御自由にですけど、アタシのカレにちょっかい出すのだけはやめてくださいね」
さんざん罵られて解放された僕はしばしグッタリとしていたが、相手が立ち去ったあと遅ればせながら怒りが湧き起こってきた。
何で僕が怒られなきゃならないんだ!
あのキスは成海の方から仕掛けてきたものだ。それをこちらが誘惑したみたいに言われ、手を出すなと釘を刺された。一方的に悪者扱いだ、冗談じゃない。
そんな露土美咲にも腹が立つが、何と言ってもムカつくのは成海だ。
二人が親しくしているのはわかっていたが、ちゃっかりとカレシの座に納まっていたなんて、それもまた腹立たしくなる。
超のつく美人の彼女を手に入れたばかり、浮かれて当然なのに嬉しくはないのか?
年上の、それも男なんかに嫌がらせをしている場合じゃないだろう。
苛立ちが僕を支配した。
胸がムカムカして嘔吐しそうになり、慌ててトイレに駆け込む。洗面台を前にしてそれを覗くこともできず、たまらなく惨めになった。
こんな思いをするのはもう嫌だ。
教育担当も、会社も辞めてしまいたい。
本社に移してくれれば良かったのに。
涙も出やしない。
鏡の前の僕の顔はきっと情けない。
……⑤へ続く