お待たせしました、十一作目のタイトルは『純情一直線』です。十二年ほど前に書いた、これまで公開した中でも新しい作品で、舞台は高校の剣道部。メインブログの記事で以前取り上げた、爆ベイをヒントに書いた剣道ファンタジー『輝蹟の剣』という作品があるのですが、それと同じ高校名『常聖学園』を使っています。勿論、今作の登場人物は爆ベイキャラとは無縁、どちらかと言えばバトビ。攻キャラの容姿に関する記述は『魔性のオトコ』に登場するウェンポジの高須津凪のものをそのまま流用しております。
津凪みたいなタイプ、けっこう好きなんですよね。がさつで野蛮人呼ばわりされるけど、心根が優しくてとにかく純情。攻としてはヘタレの部類に入る。そんな彼と、ツンデレの誘い受を組み合わせてみようということで、今回の受キャラはワシの作品には珍しい、ツンデレ君です。剣道を扱っているので、二人の名前は剣豪・宮本武蔵と佐々木小次郎をアレンジしました。
これまでに書き溜めていたオリジナルBL小説をこの場で順に公開しておりますが、顧みると自作にはクールビューティーあるいはオレ様な攻とワンコな受という組み合わせが非常に多い。そんな中で珍しいヘタレ攻とツンデレ受の組み合わせは新鮮というか、もっといろんな、違うタイプのキャラを扱えるようにならねば、とも思いました。
ただしこの作品、取り上げたスポーツが剣道である、攻キャラの住むアパートがオシャンティーではない、など、女性ウケしない設定のせいか、新人賞の結果はイマイチどころかイマサンで、この辺りでついに、新人賞応募への情熱が消えた覚えがあります。っつーことはこれが最後の投稿用作品だったのかな。これ以降にも書いたものはありますが、投稿はせずに終わりましたね。
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