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オリジナルBL小説をお披露目しちゃいます

❻ジェミニなボクら

瀬戸内海の凪島の取材にやってきた星川銀河と昴の双子の兄弟はその地でライバル関係の恒野慧児・天宮光とバッティングする。

   ジェミニなボクら ⑪(最終章)※一応18禁で(いつも弱気)🔞

第十一章 君の中で踊らせて 重苦しい雰囲気が消え、甘く優しい雰囲気に包まれると、しばらくの間二人はじっと抱き合っていた。 慧児の肩越しにツインのベッドが見える。気配を感じたのか「無理強いはしないよ」と彼は気遣うように言った。「やっと心が結ばれ…

   ジェミニなボクら ⑩

第十章 夢なら醒めないで…… 銀河が部屋に戻った様子はなく、昴は仕方なく一階まで降りてキーを受け取り、再びエレベーターに乗り込んだ。 扉が開いたその時、左の廊下から「ゴメン、慧ちゃん、一生のお願い」と情けなくも懇願する言葉が聞こえてきた。声の主…

   ジェミニなボクら ⑨

第九章 伝説のカップルに秘密あり 翌日、朝十時かっきりに強盗事件担当の捜査員たちがオリーブアイランドを訪れ、ホテル側が用意した部屋にて昴たちへの聞き取り調査の続きが行われた。 ただし調査といっても、洗いざらい白状した犯人たちの供述に対する裏づ…

   ジェミニなボクら ⑧

第八章 慧児の告白 部屋に戻ってからしばらくして、ドアをノックする音が聞こえた。銀河が帰ってきたのとは様子が違うようだ。 扉を開けるとそこに慧児が立っていて、思わぬ登場に、昴は身を固くした。「あれ、ずいぶんとお早いお帰りだけど、メシは?」「天…

   ジェミニなボクら ⑦

第七章 絶体絶命! せっかく目的地まで車を走らせたのに、扉に掛かった白い札に『本日臨時休館』という赤い文字を見つけた彼らはすっかり落胆してしまった。 だが、田舎の小島、平日、おまけに公共施設ではない、個人が所有する凪島博物館が臨時休館なのは仕…

   ジェミニなボクら ⑥

第六章 礼拝堂の怪 ぎくしゃくとした、そして重い空気を乗せたまま、彼らは次の取材地である秘密の教会──通称・礼拝堂と呼ばれている建物に到着した。 ここは島の中心よりやや東寄りで、オリーブアイランドの白亜の殿堂が望めるあたり、思ったより近い位置ま…

   ジェミニなボクら ⑤

第五章 二人の昴 翌朝、昴と銀河はルームサービスで朝食を摂った。建物内の移動で銀河の脚に負担がないようにというのは表向きの理由で、本当はあのレストランにて朝から彼らと遭遇することに気後れしていたからである。 オレンジジュース、トマトとツナのサ…

   ジェミニなボクら ④

第四章 夜の絶景露天風呂 ようやく晩餐がお開きになり、四階のエレベーターの前で慧児たちと左右に別れた昴と銀河はふらふらしながら、自分たちにあてがわれた部屋へとたどり着いた。 広さは十畳、いやもう少し広いだろうか。入ってすぐ右側にユニットバスが…

   ジェミニなボクら ③

第三章 恋の予感 さっきの要領で自転車を乗せたあと、助手席に乗り込んだ昴は運転席に座る男にそっと目をやった。 慧児の姿を見てホッと安心するなんて、戻ってきてくれて嬉しいと感じるなんて、彼に反発をおぼえていただけの今までの自分には考えられない、…

   ジェミニなボクら ②

第二章 ホテルオリーブアイランド 三十分とかからないうちにフェリーは凪島へと到着した。 青い空、エメラルドグリーンの海に緑溢れる島の姿が映え、風になびくオリーブの木々が異国情緒を演出しているが、さりとて地中海に来た感じはしない。 日本の、瀬戸…

   ジェミニなボクら ①

第一章 はるばる来たぜ凪島「あった! あの船だ。ほらほら、兄貴ってば早くしろよっ!」 季節は初夏、爽やかな朝の港にあたふたと現れたのは若い男の二人連れ。タクシーからの猛ダッシュに、勢い余って海に落っこちるのではとハラハラする周囲の目が注がれて…

   ジェミニなボクら 解説

稀腐人のオリジナルBL小説も第六弾となりました。今回は久々のコロコロシリーズ、『ロックマンエグゼ』にインスパイアされた作品で、十二年ほど前に創作した『ジェミニなボクら』です。メインブログでも述べたように、ダブルでライバル×主人公できるところが…