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オリジナルBL小説をお披露目しちゃいます

❸ムーンライトダンス

父親の急死により大学の男子寮に入ることになった小井出ラムネ。寮で同室の宇都木辰哉が大学の理事長の孫だと知ったが……

   ムーンライトダンス ⑦(最終章)※18禁指定だ、うん🔞

第七章 けっこう重症だった胃潰瘍の治療もメドがつき、オレは晴れて退院となった。 退院当日、迎えに来てくれたのはこの日を一番待ち望んでいた辰哉で、オレはようやく二人のスウィートホームに戻ってきた。 いやまったく、このオンボロな寮がスウィートだな…

   ムーンライトダンス ⑥

第六章 目が覚めたら天国だった。 いや、そんなはずはない。オレが行くのはどうみても地獄の方だろうに。 それにしても、何でベッドなんかに寝てるんだ? 白い壁、ブルーのカーテン、地獄らしくない、どっちかっつーと病院みたいな感じの場所だ。「おい、気…

   ムーンライトダンス ⑤

第五章 すぐに気を取り戻したがそのまま寝入ってしまい、目が覚めたのは翌朝七時。辰哉はけっきょく帰ってこなかった。理事長の具合は相当悪いんだろうか。 のろのろと起き上がると、汚れた床を雑巾で拭いてから、これまた汚れた服を着替えて洗面台へと向か…

   ムーンライトダンス ④

第四章 翌朝、病院へ行くつもりで辰哉よりも先に部屋を出たオレだが、診察の結果を──それも最悪の──告げられるのが恐くて、けっきょく取り止めにしてしまった。 ならばせめて、病状について詳しい情報を得ようと思ったけれど、手持ちの通信手段はケータイの…

   ムーンライトダンス ③

第三章 窓から差し込む日差しが瞼を撫でて、すっかり寝坊していたオレは慌てて飛び起きた。まるでお決まりのギャグみたいだった。 時計に目をやって愕然となる。もうすぐ昼メシ時じゃねえか。なんてこった、二限には間に合いっこない。 宇都木はちゃんと起き…

   ムーンライトダンス ②

第二章 次の日、クラスメイトの中でも情報通の富田をとっ捕まえて聞いたところによれば、宇都木のジイさんが──宇都木善司(ぜんじ)という名前も初めて知った──この大学の理事長だという話はけっこう有名で、ほとんどの学生が知っているらしかった。 会社で…

   ムーンライトダンス ①

第一章 オヤジが死んだ。 胃ガン、それもスキルス性で、あっという間に進行してしまい、長くはないとわかっていたけど、やっぱりショックだった。 享年四十五歳って、いくら何でも早すぎるんじゃねーの。長寿の時代に、少子高齢化社会に、そんなのアリかよ。…

   ムーンライトダンス 解説

オリジナルBL小説のお披露目も、この『ムーンライトダンス』を以って三作目になりました。今度こそはインスパイア物ではなく自力で構築した真のオリジナル(笑)を、と思ったのですが、そうなると表紙イラストが簡単につけられない。インスパイアなら元キャ…