Welcome to MOUSOU World!

オリジナルBL小説をお披露目しちゃいます

❷紅蓮の炎

両親を失い、祖父を頼ってやってきた門倉大志は内弟子入りした茶道の家元・静蒼院家で当家嫡男の右京と最悪の出会いをする。

   紅蓮の炎 ⑨(最終章)※18禁指定2回目🔞

第九章 終幕 「大志、そろそろ時間じゃないのか」 栄吉の呼びかけに顔を上げた大志は時計を見て、慌てふためいた。「ヤベッ、もう二時かよ」「ほら、急いで。そこの風呂敷を忘れずに持って行くんだよ」「うん。ジイちゃん、ありがと」 孫を見送るため、玄関…

   紅蓮の炎 ⑧

第八章 焼き尽くす炎 集まった人々は次の総会の取り決めをしたあと、それぞれ帰路に着いた。 取りつく島もないままに右京は和久と共に残月庵へと向かい、真紀は優華につき添われて自室へ入り、残った者も片づけを終えてそれぞれの仕事に戻った。 ただ独り、…

   紅蓮の炎 ⑦

第七章 遺言状公開の日 その日は朝から重い雲が垂れ込めるイヤな天気だった。 学生の正装は制服ということで、着替えを終えた大志は部屋の外に出て、またしても恐ろしいものを目にして慄然とした。 今度は貼り紙ではない、扉に直接書かれた赤い文字は……『殺…

   紅蓮の炎 ⑥ ※18禁指定1回目🔞

第六章 朝帰りの二人 白い外壁に開放的なエントランス、最近建てられたばかりの近代的なシティホテルにチェックインを済ませた右京は「部屋は五階だ」と言って大志の肩を押した。 屋敷に帰ってこない時はここが彼の定宿らしい。慣れた手つきでカードキーを扱…

   紅蓮の炎 ⑤

第五章 会いたい…… けっきょく右京は帰ってこなかった。 それだけではなく、翌日もそのまた翌日も大志の前に現われなかった。 たまりかねて菊蔵が電話をかけたが、携帯電話の電源は切られたままで音信不通になっていた。 消えてしまった師匠の代わりに、大志…

   紅蓮の炎 ④

第四章 蛍の舞う夜 花月堂をあとにした大志は菊蔵と共に、彩月荘一階のダイニングへと向かった。 この場所も他に負けず劣らず、広くて豪勢である。今日は特別な晩餐会とあってか、ゆうに十人は席につけるであろう食卓の上には真っ白なテーブルクロスがかかり…

   紅蓮の炎 ③

第三章 師範は死神 翌日、大志は洸たちと共に亮太の運転する高級乗用車で学校へ向かい、そこで明凰学園の生徒たちからの、妬みと羨望の眼差しを受けた。この地では静蒼院家と関わりがあるというだけで特別視されるらしい。 帰りもまた亮太が迎えにきていたが…

   紅蓮の炎 ②

第二章 魑魅魍魎が蠢く屋敷で これから大志が会おうとしている人物こそが現在の家元、静蒼院和久(せいそういん わきゅう)である。 裏千家に学び、静蒼院家初代家元となった静蒼院世久から数えて六代目にあたる彼は佐久が六十五歳で亡くなった五年前からは…

   紅蓮の炎 ①

第一章 茶道家元・蒼静院家 平凡だが平和な高校生活、それが激動の日々に変わってしまうなど、案外誰の身にも起こり得るのかもしれない。 門倉大志(かどくら だいし)を過酷な運命の渦中に投げ込んだのは突如もたらされた両親の訃報──都内で起きた、乗用車…

   紅蓮の炎 解説 ※小説の本文に暴力表現が含まれる作品です⚠

オリジナルBL小説のお披露目第二弾は『紅蓮の炎』です。前回の『魔性のオトコ』がコメディ路線だったので、今回はシリアス物でいこうかと。本文に暴力表現のあるページを含みますので御注意ください。 この話は『デュエルマスターズ』にインスパイアされて創…