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オリジナルBL小説をお披露目しちゃいます

⓫純情一直線

高等部進級直前、剣道部部長の加賀美にフラれた宮里武蔵。外部新入生として入学、剣道部に入部した佐久間小次郎など、好みのタイプではないと思っていたのだが……

   純情一直線 ⑫(最終章)※18禁その2🔞

第十二章 小次郎破れたり 悲痛に落胆、あきらめといった感情に浸りながら、突っ立ったままでぼんやりとしていると、 「あれ、どうしてここに?」 近づいてくる足音にも気づかず、心の準備がまったくできていなかった僕は背後からの声に心臓が止まるほど驚い…

   純情一直線 ⑪

第十一章 一本勝負だ! 迎えた栄光学園との練習試合の日。僕たちBチームは栄光のA、B両チームともあっさりと倒し、残るは同じく栄光に圧勝した加賀美先輩たちのAチームとの対決のみになった。 試合前、僕の傍にやってきた小次郎はこの試合に限り、先鋒と…

   純情一直線 ⑩

第十章 一件落着? ゆっくりおやすみ、なんて悠長なことを言ってる場合ではなかった。翌日は木曜日で、もちろん登校する日。 すっかり寝坊した僕たちは朝の挨拶もそこそこに朝食をかっ込み、ドタバタと駅へ向かった。 小次郎のズボンは母が洗って乾かしてお…

   純情一直線 ⑨

第九章 闇討ちか! その日を境に、加賀美先輩は遠回しなアプローチをするようになった。 いきなり親しげにして、僕の機嫌を損ねては逆効果だと考えた結果だろうけど、足の裏を掻くのに、靴底を掻いているような感じでもどかしい。 反対に小次郎は僕に近づか…

   純情一直線 ⑧

第八章 恋わずらい 月曜早々、今度の試合のチーム編成が練習開始前に発表された。 高等部のAチームは先鋒と副将が三年、次鋒と中堅が二年生で、たいていの場合、いちばん強い人を配置するという大将は予想どおり加賀美先輩だった。ヘボの真辺は補欠にも入っ…

   純情一直線 ⑦ ※18禁その1🔞

第七章 小次郎の部屋で 周囲に注意を払った僕は街はずれにケーキ屋さんを発見、ちょっと買い物してくると言い、店内に入るとケーキを二つ、それからクッキーの袋詰めを買った。 「お待たせ。せっかくだから、部屋でコーヒーか紅茶でも御馳走してもらおうかな…

   純情一直線 ⑥

第六章 正義の味方 翌週金曜日の放課後、先生たちの研修の都合で部活動はまたしても全面休止、常聖学園生は一斉下校となった。 僕もさっそく東横線に乗ったはいいが、よく見ると鈍行だった。帰る時間がふだんより早いのに、いつもの電車に乗ったつもりでいた…

   純情一直線 ⑤

第五章 横浜ラブラブ?デート 明日の土曜日は高等部三年にとって、新学期初めての統一模試とかで、部活動は休止だと顧問の先生が告げ、この週末は思いがけずオフになった。 「何だ、部活ナシかよ」 小次郎の呟きを聞き咎めた僕が「休みが嬉しくないの?」と…

   純情一直線 ④

第四章 頑固ジシイと御対面 翌日、練習を始める前に、新学期初めての部会が武道館の一角で催された。 仮入部となっていた新入部員たちのうち、正式に入部した者に関して顧問の先生から改めて紹介があり、続いて今月の終わりに行われる他校との練習試合につい…

   純情一直線 ③

第三章 好みじゃないのに かすかに漂う消毒液の臭いから、そこが保健室にあるベッドの上だというのはすぐにわかった。 「……気分はどうだ?」 心配そうに覗き込む顔がぼんやりと見えてきた。こんな表情を見るのは初めてだ、僕は黙ったまま浅黒い肌の、思って…

   純情一直線 ②

第二章 巌流島の決闘 モスグリーンとマスタードのチェック柄のブレザーに、これまたモスグリーンのズボン、海老茶のネクタイ。新品の制服に身を包んだ新入生たちが意気揚々として正門をくぐり、体育館に入ってくるのを僕は冷めた目で眺めていた。 今さら入学…

   純情一直線 ①

第一章 プロローグ 「ごめん。ほかに好きな人ができたんだ」 よくあるシチュエーション、お決まりのセリフ。 こんな陳腐なシーンの主役になるなんて思ってもみなかったけど、これは現実。 僕は瞬きすらせずに、目の前の端正な顔が歪むのを見つめていた。 長…

   純情一直線 解説

お待たせしました、十一作目のタイトルは『純情一直線』です。十二年ほど前に書いた、これまで公開した中でも新しい作品で、舞台は高校の剣道部。メインブログの記事で以前取り上げた、爆ベイをヒントに書いた剣道ファンタジー『輝蹟の剣』という作品がある…